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純度で選ぶならドリンクより粉末!? サプリの「かたち」が重要な理由とは。

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こんにちは。店長の原です。

日ごろ皆さんが飲んでいるサプリや健康食品は、どんなかたちをしていますか?

「粉末」「錠剤」「ハードカプセル」「ドリンク」など様々な形状がありますよね。

「飲みやすい・飲みにくい」「美味しい・不味い」などの基準で選ぶことがあると思いますが、実はそれ以上に重要な特徴の違いがあるのです!
今回は、それぞの形状の特徴と、賢い選び方をまとめました。

<素朴な疑問> そもそもなぜ形状に違いがあるの?

サプリや健康食品は多くの場合、以下の形状をしています。

・粉末
・顆粒
・錠剤(タブレット)
・ハードカプセル
・ソフトカプセル
・ドリンク(液体)

それぞれの特徴は後ほど書きますが、
メーカー各社が、どんな理由でサプリの形状を決めているのかというと

「製造時における素材との相性」
「素材の含有量(摂取量)と飲みやすさのバランス」
「製造コストの事情」 などを考えて、その時ベストと思われる形状を選択している訳です。

 

<気になる点> 医薬品との区別は?

実は、サプリや健康食品は、規制により上記の形状が使えなかった歴史があります。

1971年6月1日、「無承認無許可医薬品の指導取締りについて」が各都道府県知事宛てに当時の厚生省薬務局長から通知されました。
この通知がサプリや健康食品の形状や包装を日本で初めて規制したものになります。

当時の通知では、「錠剤」「丸剤」「カプセル剤」「アンプル剤」のような形状は『医薬品』に該当すると判断していました。

つまり、医薬品以外のものには、錠剤やカプセル剤は使用できなくなったんですね。

しかしそれから現在に至るまで、国民の食生活の多様化、国民の健康意識の変化が見られることなどをふまえ、厚生労働省が順次規制緩和を行い、サプリや健康食品でもいろいろな形状や包装が使えるようになりました。

 

選択の幅が広がって便利にはなりましたが、反面、形状(見た目)だけでは「医薬品」か「サプリ・健康食品」かの違いは分かりにくいという言い方もできるでしょう。

もし、白いカプセルがテーブルの上に一粒だけ転がっていたら。。。怪しくて飲めませんよね。
きちんとパッケージや包装で中身を確認してから飲みましょう!(当たり前でしたね)

 

それぞれの形状の特徴

 

● 粉末

粉末とは、素材そのものを細かく粉砕してできるもの。
または、素材を水やアルコールなどで抽出し、その液体を乾燥させてできるものです。

純度・・・粉砕してできる粉末は基本的に素材純度100%です。乾燥してできる粉末も比較的純度は高くなります。

成分の変性・・・高熱、高圧を長時間かける工程が少ないため、内容成分は損なわれにくいです。

飲みやすさ・・・味や臭いを調整することが難しく、また粉が細かくなればなるほど口の粘膜などに付着し、飲みにくいことがあります。比較的、水には溶けやすいので、飲み物に混ぜたり、味噌汁や料理に利用できるものもあります。

 

 

● 顆粒

顆粒とは、咳き込んでしまうような細かい粉末の流動性を良くしたり、水溶けの悪い粉末の溶解性を良くしたりする目的で、粉末をか加工(造粒)したものです。そのまま製品になったり、錠剤化されたりします。

作り方・・・粉体に水や結合剤(※1)を加えて、粒状にしていきます。
(※1 成型を助けるためや、保管中の強度を保つために添加するセルロース、乳糖、デキストリン等)

純度・・・結合剤を使用することが多いので、粉末に比べ素材の純度は下がります。

成分の変性・・・高熱、高圧を長時間かける工程が少ないため、内容成分は損なわれにくいです。

飲みやすさ・・・味や臭いを調整することは難しいですが、粉末に比べ粒が大きく、水に溶けやすいので飲みやすいです。

 

 

● 錠剤(タブレット)

粉末や顆粒などを一定の形に圧縮し、飲みやすくしたものです。サプリ・健康食品で最も多く使用されている形状です。

作り方・・・原料となる粉末に、賦形剤(※2)、結合剤、崩壊剤(※3)、着色料、香料などを混合し、タブレット状に成型します(打錠)。
(※2 適切な大きさの錠剤を作るため、また飲みやすく溶けやすくするために添加するセルロース、乳糖、デキストリン等)
(※3 体内で錠剤が速やかに崩壊するように添加するカルボキシメチルスターチナトリウム等)

純度・・・賦形剤、結合剤、崩壊剤などの添加物を使用するので、素材の純度は低くなります。

成分の変性・・・高熱を長時間かけることは少ないですが、高圧をかける工程があるので内容成分が損なわれる可能性があります。

飲みやすさ・・・コーティングによって味や臭いを調整することができますし、粒も大きく水溶性も高いので飲みやすいです。胃ではなく腸で溶解させたり、徐々に成分を放出させたりなどの機能も付加できます。

 

 

● ハードカプセル

ハードカプセルは、粉末や顆粒を、ゼラチンやセルロースなどの可食カプセルに入れた物です。

純度・・・錠剤と違い、粉末、顆粒をただゼラチンなどの可食性被膜で被っているだけなので素材の純度は高くなります。

成分の変性・・・高熱、高圧を長時間かける工程が少ないため、内容成分は損なわれにくいです。またカプセル被膜により、空気から保護されるため内容成分が安定します。

飲みやすさ・・・カプセルにより味や臭いを隠すことができますし、粒も大きく水溶性も高いので飲みやすいです。

 

● ソフトカプセル

ソフトカプセルは、非水溶性の液体(油など)、または粉末を混ぜた液体をゼラチンなどの皮膜で包んだものです。密封性、安全性の高い形態で、内容成分も安定します。

純度・・・内容液の純度は高いですが、皮膜がハードカプセルより厚くなるので、全体としてはハードカプセルより純度が低くなります。

成分の変性・・・高熱、高圧を長時間かける工程が少ないため、内容成分は損なわれにくいです。またカプセル被膜により、空気から保護されるため内容成分が安定します。

飲みやすさ・・・カプセルにより味や臭いを隠すことができますし、粒も大きく水溶性も高いので飲みやすいです。

 

 

● ドリンク

健康食品のドリンクは清涼飲料水に分類されます。
液体は、胃での消化ステップが必要ないため、吸収効率に優れています。

製造・・・内容液の性質、賞味期限の長期化など必要に応じて、保存料や酸化防止剤を添加し、ろ過します。
     ろ液を容器に充填し、蓋を閉め、加熱殺菌をしてできます。

純度・・・ほとんどが水分のため純度は低くなります。

成分の変性・・・無菌充填を除き、多くの場合、熱を長時間かける工程があるため内容成分は損なわれる可能性があります。また沈殿などの心配もあります。

飲みやすさ・・・味や臭いをある程度調整することができますし、液体なので大変飲みやすいです。

 

文章だとイメージし難いと思いましたので、それぞれの形状ごとの特徴を表にしてみました。
(私の個人的な評価も含まれますので、ご参考までに。。。)

  素材純度 成分安定性 味・飲みやすさ 吸収効率 経済性
粉末
顆粒
錠剤
ハードカプセル
ソフトカプセル
ドリンク

 

それぞれ、得意・不得意な部分はありますが、消費者の目線で見た場合は、「顆粒」や「ハードカプセル」がバランスが良いのかなという印象です。

サプリを選ぶ際は、成分や素材を比較するのと同じように、どんな形状が自分に向いているのか(求めているのか)を意識することで、生活の中により上手にサプリを取り入れることができると思います。

 

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